2012-09-21(Fri)
氷山の一角・・・福祉の不正。
昨日帰宅してからニュースを見ておりますと、千葉県の介護型老人ホームの不正請求の件を報道しておりました。
内容としては、インスリン注射を看護士の免許を持たないヘルパーさんに日常的に実施させていた・・・と言うもの。
要するに、国の規定の通り人員を配置すると苦しくなるので、医療行為を実施する事を国で認められた看護士を配置せずに運営をしていたと言うのです。
驚いたのは、直接業務ではない「調理士」に注射をさせていたり、5年前に退職した看護士の名前を勝手に使用して請求をしていたり・・・まさにやりたい放題。
スゲぇ悪い業者だなぁ・・・と思われる方は多いと思いますが。
こう言う明るみに出ることって、氷山の一角では?・・・と僕は思います。
規制緩和され、民間企業の参入もOKとなってからの福祉業界は特に酷いのでは・・・と思います。
僕の知り合いにも福祉施設の経営をされている方々もおりますが、規定の通り人員をしっかり配置して、もしくは必要であればそれ以上の人員配置、そして給与も一般企業と同じ位の給与体系で支給し、利用者の為のサービスを一貫して行えば、民間企業で経営したとしても儲からないのは事実。
同じ民間企業でも僕らの一般企業と大きく異なるのは、僕らの場合は売り上げの伸びに合わせて少しずつハード面をそろえたり、お店を広くしたりするわけですよね。
お客様が100人の時は小さいお店でOKですが、300人になれば仕事量も3倍ですので工具やお店の規模も大きくせざる負えない。
仕事量に応じて少しずつの拡大していくのは我々一般企業。
福祉は異なります。
先ずは、箱と人員を国の規定に準じて用意配置し、国の認可が下りてから利用者が入り営業開始・・・簡単に言えばこんな感じです。
先ずは莫大な初期資金が必要になります。
僕の知り合いは、現場叩き上げの方ばかりで、現場時代に貯蓄した自己資金で箱を造り、認可を取得し営業しているかたなのですが、開業資金が豊富な体力のある大きな会社などでなくては開業できないのも事実です。
しかし、一般企業に儲ける力はあったとしても、「福祉」の現場の理念や現場を踏まなくては得られない細かい事柄については分からない。
幾ら優秀な福祉人を雇用したとしても生かしきれない・・・。
トップが現場を分からないで運営できるほど福祉は甘くはありませんから。
・・・で、儲かる事を優先しますので、何を削るか「人件費」と「サービス」。
その部分が、不正請求につながったり、人員配置不正につながったりするわけです。
おそらくですが・・・こう言う施設はトップがバッチリ給料を取っているはず。
前にも掲載しましたが、職員さんの給料が極端に安い・・・と言う施設は危ないですよ。
大体経営者はバッチリ取って、職員の給料とサービスは低い・・・これ定番です。
僕は、現在知的障害者のグループホーム立ち上げの為、これから事業計画書を作成して提出・・・と言う所まで来ておりますが、周りの福祉経営者の方々がおっしゃる通り、「儲からない」ですが従業員さんの給料やサービスを落とす事無く営業する事はじゅうぶん可能です。
真面目に運営しても、維持は出来ますし修繕の積み立てなども少しずつ出来るわけです。
儲からなくとも、利用者さんが継続しておられる限りは、ある程度安心して運営は出来る・・・と言うことです。
日々不安はありますが、「儲からない」・・・は当店も同じ。
年商はどんどん伸長しても利益は低い・・・なぜでしょうか。
先日も話しましたが、当店は整備費用が凄まじい。
消耗費や部品代だけで(外注工賃や当店で使用する油脂類や板金部品を除く)毎月50万円程度平均で掛かるんです。
50万円×12ヶ月・・・600万円
少ない月もありますので550万円としましょう。
純粋な部品代だけで550万円年間で掛かる・・・部品は全てお客様のお車に使用するもの。
自分の事に使用するわけではありません・・・と言うかジムニーいまだに修理せずにオブジェになってますし(笑)
550万円に外注工賃が加算されれば大変な額になりますよね。
外注工賃等は平均して年間552万円程度。
1100万円年間に整備費用に掛かるわけでしょ。
ベルトやプラグ、センサーや内装部品、バッテリーやブレーキパッド、エアクリーナー等の金額のそれほど大きくない部品だけで1100万円程度です。。。
サービスで装着するタイヤとか、ネットで購入する中古部品や新品部品・・・リサイクル屋さんから購入する中古部品、板金で必要な金額の大きな部品や工賃は加算されておりませんのです、それを加算すればまた更に増大。。。
話は戻りますが、この1100万円はなんでしょうか?
車屋としてのサービスの部分です。
福祉で言えば、利用する方々へのサービスの費用他ならないわけです。
これを削りますか?
例えば、エンジンオイル交換だけで、点検はタイヤを外してブレーキの残量を見るだけ・・・それならば半分以上は削れるでしょ。例えば、口だけの「タヌキ親父」に僕がなれれば600万円の利益が残ります!
削ります?
いやいや削れないでしょ!
これが初志。
誰がお乗りになるのか・・・を考えれば・・・でしょ。
削る位ならば潔く廃業しますよ。
一般の企業の僕ですらそう考えるのですから、福祉の仕事をする人はもっとそうでなくてはならない!
「社長が贅沢をしなければ、規定通り人を配置してもじゅうぶん給料は払えますし、サービスも向上できますよ!」・・・は、福祉の社長の話。
儲かる。
金儲け?
昨日の福祉業者も「会社の為にやりなさい!」・・・と調理士にインスリンを注射させていた・・・との事。
金儲けの為に、違法な行為をする。
完全に利用者度外視の行為・・・でも氷山の一角ですよ。
金儲け・・・う~ん・・・僕ももっと儲けたい。
でもね。
僕にとっては、今は金儲けよりも「人儲け」の方がはるかに大切な事。
沢山良い人が来て下さって会社や自分、従業員さんがその出会いで成長する・・・その事のほうが何百倍も大切なんです。
「人儲け」していれば、いつかお金は付いてくる^^
そう信じてこれからも頑張るのですが。
それにしても。
僕の仲の良い施設や民間企業の福祉事業所の経営者の方々は、涙が出る位に真面目に経営しているのに・・・なぜこのような事が横行しているのか。
どんどん摘発されて淘汰されるべきです。
誰に為に仕事をするのか・・・先ずはそこを最優先して、儲かったり失敗したりを繰り返しながら、亀の歩みではありますが少しずつ業績を伸ばしている所が報われる時代にしなくてはなりません。
世の中お金の量ではありませんよ!
稼ぐお金の質なんです!
僕はそう思います!
お金を儲ける事が悪いわけではありません。
儲け方に問題はないか?・・・と言うことですね^^
内容としては、インスリン注射を看護士の免許を持たないヘルパーさんに日常的に実施させていた・・・と言うもの。
要するに、国の規定の通り人員を配置すると苦しくなるので、医療行為を実施する事を国で認められた看護士を配置せずに運営をしていたと言うのです。
驚いたのは、直接業務ではない「調理士」に注射をさせていたり、5年前に退職した看護士の名前を勝手に使用して請求をしていたり・・・まさにやりたい放題。
スゲぇ悪い業者だなぁ・・・と思われる方は多いと思いますが。
こう言う明るみに出ることって、氷山の一角では?・・・と僕は思います。
規制緩和され、民間企業の参入もOKとなってからの福祉業界は特に酷いのでは・・・と思います。
僕の知り合いにも福祉施設の経営をされている方々もおりますが、規定の通り人員をしっかり配置して、もしくは必要であればそれ以上の人員配置、そして給与も一般企業と同じ位の給与体系で支給し、利用者の為のサービスを一貫して行えば、民間企業で経営したとしても儲からないのは事実。
同じ民間企業でも僕らの一般企業と大きく異なるのは、僕らの場合は売り上げの伸びに合わせて少しずつハード面をそろえたり、お店を広くしたりするわけですよね。
お客様が100人の時は小さいお店でOKですが、300人になれば仕事量も3倍ですので工具やお店の規模も大きくせざる負えない。
仕事量に応じて少しずつの拡大していくのは我々一般企業。
福祉は異なります。
先ずは、箱と人員を国の規定に準じて用意配置し、国の認可が下りてから利用者が入り営業開始・・・簡単に言えばこんな感じです。
先ずは莫大な初期資金が必要になります。
僕の知り合いは、現場叩き上げの方ばかりで、現場時代に貯蓄した自己資金で箱を造り、認可を取得し営業しているかたなのですが、開業資金が豊富な体力のある大きな会社などでなくては開業できないのも事実です。
しかし、一般企業に儲ける力はあったとしても、「福祉」の現場の理念や現場を踏まなくては得られない細かい事柄については分からない。
幾ら優秀な福祉人を雇用したとしても生かしきれない・・・。
トップが現場を分からないで運営できるほど福祉は甘くはありませんから。
・・・で、儲かる事を優先しますので、何を削るか「人件費」と「サービス」。
その部分が、不正請求につながったり、人員配置不正につながったりするわけです。
おそらくですが・・・こう言う施設はトップがバッチリ給料を取っているはず。
前にも掲載しましたが、職員さんの給料が極端に安い・・・と言う施設は危ないですよ。
大体経営者はバッチリ取って、職員の給料とサービスは低い・・・これ定番です。
僕は、現在知的障害者のグループホーム立ち上げの為、これから事業計画書を作成して提出・・・と言う所まで来ておりますが、周りの福祉経営者の方々がおっしゃる通り、「儲からない」ですが従業員さんの給料やサービスを落とす事無く営業する事はじゅうぶん可能です。
真面目に運営しても、維持は出来ますし修繕の積み立てなども少しずつ出来るわけです。
儲からなくとも、利用者さんが継続しておられる限りは、ある程度安心して運営は出来る・・・と言うことです。
日々不安はありますが、「儲からない」・・・は当店も同じ。
年商はどんどん伸長しても利益は低い・・・なぜでしょうか。
先日も話しましたが、当店は整備費用が凄まじい。
消耗費や部品代だけで(外注工賃や当店で使用する油脂類や板金部品を除く)毎月50万円程度平均で掛かるんです。
50万円×12ヶ月・・・600万円
少ない月もありますので550万円としましょう。
純粋な部品代だけで550万円年間で掛かる・・・部品は全てお客様のお車に使用するもの。
自分の事に使用するわけではありません・・・と言うかジムニーいまだに修理せずにオブジェになってますし(笑)
550万円に外注工賃が加算されれば大変な額になりますよね。
外注工賃等は平均して年間552万円程度。
1100万円年間に整備費用に掛かるわけでしょ。
ベルトやプラグ、センサーや内装部品、バッテリーやブレーキパッド、エアクリーナー等の金額のそれほど大きくない部品だけで1100万円程度です。。。
サービスで装着するタイヤとか、ネットで購入する中古部品や新品部品・・・リサイクル屋さんから購入する中古部品、板金で必要な金額の大きな部品や工賃は加算されておりませんのです、それを加算すればまた更に増大。。。
話は戻りますが、この1100万円はなんでしょうか?
車屋としてのサービスの部分です。
福祉で言えば、利用する方々へのサービスの費用他ならないわけです。
これを削りますか?
例えば、エンジンオイル交換だけで、点検はタイヤを外してブレーキの残量を見るだけ・・・それならば半分以上は削れるでしょ。例えば、口だけの「タヌキ親父」に僕がなれれば600万円の利益が残ります!
削ります?
いやいや削れないでしょ!
これが初志。
誰がお乗りになるのか・・・を考えれば・・・でしょ。
削る位ならば潔く廃業しますよ。
一般の企業の僕ですらそう考えるのですから、福祉の仕事をする人はもっとそうでなくてはならない!
「社長が贅沢をしなければ、規定通り人を配置してもじゅうぶん給料は払えますし、サービスも向上できますよ!」・・・は、福祉の社長の話。
儲かる。
金儲け?
昨日の福祉業者も「会社の為にやりなさい!」・・・と調理士にインスリンを注射させていた・・・との事。
金儲けの為に、違法な行為をする。
完全に利用者度外視の行為・・・でも氷山の一角ですよ。
金儲け・・・う~ん・・・僕ももっと儲けたい。
でもね。
僕にとっては、今は金儲けよりも「人儲け」の方がはるかに大切な事。
沢山良い人が来て下さって会社や自分、従業員さんがその出会いで成長する・・・その事のほうが何百倍も大切なんです。
「人儲け」していれば、いつかお金は付いてくる^^
そう信じてこれからも頑張るのですが。
それにしても。
僕の仲の良い施設や民間企業の福祉事業所の経営者の方々は、涙が出る位に真面目に経営しているのに・・・なぜこのような事が横行しているのか。
どんどん摘発されて淘汰されるべきです。
誰に為に仕事をするのか・・・先ずはそこを最優先して、儲かったり失敗したりを繰り返しながら、亀の歩みではありますが少しずつ業績を伸ばしている所が報われる時代にしなくてはなりません。
世の中お金の量ではありませんよ!
稼ぐお金の質なんです!
僕はそう思います!
お金を儲ける事が悪いわけではありません。
儲け方に問題はないか?・・・と言うことですね^^
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