先ずは、皆様に謝罪をさせて頂きます。
まさかこんな事になろうか・・・・正直不甲斐ない気持ちで一杯です。
こんな形でお客様にご迷惑をお掛けしてしまった・・・・誠心誠意だけを信念に頑張ってきたのに本当に情けないです。
先ほど、警察に届け出ましたが、どんな事なのかを詳しく掲載させて頂きます。
この業界は、まだまだこのような事が横行しているのが現実です!
ダックス史上最低最悪の事件です。
走行管理システムや鑑定等、中古車に関してクオリティを詳しく開示する業者が増加する中、まだまだこのような詐欺行為が横行している・・・そして規制が強化される中、手口は一段と巧妙になっているという事実を認識お願い致します。
改ざんして利益を得る・・・騙されるのはお客様ですし、我々真っ当に商売をしている業者の障害になっております。
最後に記述しておりますが、いい加減な業者で購入したお客様からの下取り車で損害を被ったのはこれで3台目。
残念でなりません!!!
しかしながら今回は、結果当店でそのような車両を販売してしまった・・・・それは改ざん業者の片棒を担いだ・・・そう言われても仕方の無い、非常に不本意極まりない出来事です。
当店の経営理念、そして今までの実績から築き上げた「誇り」・・・・は崩れ去りました。
しかしこれが実態です!
当店は、その事実を深く受け止め、今後の販売システム向上に生かして行きたいと思います!
こういった間違いは二度とないように。
平成19年4月に、とあるお客様よりAE86レビンの委託販売を依頼されました。
(そのお客様は現在でも当店でご購入された車にお乗りです。)
左フロント部分に多少の修理跡らしきものがありました為修復暦有、そして初度登録が昭和58年式、内装部品やダッシュ板、スピードメーターは昭和60年後期以降の物が装着されており、
「これは内装やシート、メーターを交換したのだろう・・・」・・・・と走行の状態が分かりません為、走行不明であるとと認定。
その当時は、Goo認定と言う、鑑定員が店舗に来て鑑定する・・・・と言うシステムはありませんでした。
しかし、当方での査定&確認はしっかりしますので、勿論この手の車両ですから念入りに細部まで確認しました。
そして、Gooの当時の営業さんと話しこんだ上で、Gooに掲載する際に、修復暦あり、走行距離不明車・・・と言う事で、店頭に並べました。
年式が古いですので、シートを交換したり、外装パーツを交換したりは良くある話です。
大人気のAE86で、良い物が少ない中、内外装、機関共にかなりの上物で、錆びも少なく、現在も当店のお客様であるM様に19年5月に販売。
八王子陸運局で登録。
お買い上げ後も、車検、修理・・・・と全ての業務でご利用して頂いております。
そして、M様が2年半お乗りになられて、今回買い替えの為当店で下取りさせて頂きました。
走行は当然増えておりますが、状態は変わらず良く、仕上げの予定では、エンジンを降ろしOH実施、その間にエンジンルーム内を塗装、足回りを新品に交換し、ロアアームも交換しよう!!!そして少しばかりある傷やテールランプの横の少しの錆を修理し、最高の状態で販売する予定でした。
僕も86は大好きで、3台乗り継いだ経験があります。
本当に綺麗で調子良い車両です!
しかし・・・・。
下取りに入ってきて点検している際に、車台番号の回りがちょっとおかしい・・・・・?
パテっぽい素地でエッジが少し浮いてきている・・・・。
「なんだこりゃ????こんなだっけ???」
すぐに連絡し鑑定員のO崎さんにも見て頂き、おそらく車台番号の貼り付けでは?・・・との事で、マイナスドライバーでこじって見ると・・・・見事に車台番号だけが剥がれて来ました。
明らかに偽造です!
2年半前に販売した際は、一切気が付きませんでしたし、陸運局でも気が付いていない。
当店に委託販売されたお客様は年配の方で、やはりAE86が大好きで大切に乗られていた・・・・その次のM様は若い方で、ドリフトが趣味でサーキット走行などもされていた・・・・おそらく車台番号横に取り付けてある、3点式ストラットタワーバーのセンター部分に走りこみの負荷が掛かり、付け焼刃的な貼り付けの為、負荷でパテが割れてきて改ざんが発覚!こんな感じでしょう!!!
しかし、当店で販売させて頂いたのは事実です!
すぐにM様にご報告させて頂き、深く謝罪させて頂きました。
本当に申し訳ありませんでした。
そして、前オーナー様にも連絡し、事実をご報告させて頂き、その後五日市警察に連絡。
刑事課よりの連絡待ち・・・となりました。
車検証上は昭和58年式・・・・もしこの車両が61年式の後期型だとすると、わざわざ古い年式の車台番号を貼り付けて販売するメリットは?・・・と考えますと、人気があるのは後期型で、高値で取引されているのですから、全くメリットは無いでしょう。
と言う事は、このボディは盗難車両の可能性があります!
もしくはAE85のボディの可能性もあります。
車台番号、車検証、コーションプレートからは間違いなく昭和58年に登録された前期型で、新車時よりの全てのオーナー様履歴も陸運局で把握する事が出来ました。
流れはこんな感じでしょう。
新車時よりからのオーナー様の誰かが、事故か何かの原因で廃車実施。
↓
どこかの業者が廃車を引き受け、58年式の車両から車台番号とコーションプレートを剥がす。
↓
程度の良いボディからもともとの車台番号を削り、コーションプレートを外し、58年式の車台番号を貼り付け、パテで埋めて、塗装実施で仕上げます。
↓
程度の良いボディの58年式の車両が完成で流通です。
履歴から、オーナー様を辿れば、どこでどうなったかが把握できます!!!
車検証上、そしてコーションプレートから検索した履歴>
1:昭和58年6月 新車で多摩ナンバーに登録・・・1オーナー目
2:平成3年7月 八王子にて一時抹消
3:平成3年9月 横浜陸運局にて中古新規登録(横浜ナンバー)・・・2オーナー目
4:平成8年4月 多摩ナンバーに移転登録・・・3オーナー目
5:平成9年10月 福島いわきナンバーに移転登録・・・4オーナー目
6:平成13年5月 福島にて一時抹消
7:平成13年10月 湘南ナンバーで中古新規登録・・・5オーナー目
8:平成15年7月 八王子ナンバーに移転登録・・・6オーナー目(当店のお客様がヤフーにて購入)
9:平成19年4月・・・当店に委託販売(Gooに掲載)
10:平成19年5月・・・最後のオーナー様に当店で販売登録・・・7オーナー目
11:平成21年10月・・・当店で下取り、改ざんを発見。
12:平成21年10月25日・・・警察に届出
新車時からの全ての登録ナンバー、オーナー住所等は判明しております。
上記8項(H15年7月)以前に、昭和58年式の車両の車台番号とコーションプレートが、現在の車体に張り替えられたのは間違いない事実です。
貼り付けてあるボンドの状態などから推察すれば、それほど昔の改ざんではないと思われます。
当店関係者の見解では、7項から8項の間の改ざんではないか?・・・との見解です。
後は警察に当方の見解を良く説明した上で、全てを任せるしかないでしょう。
皆様良くご覧下さい!
これが改ざんのリアルな画像です。
人気のある古い名車AE86等に限らず、現在の高級車や大型4WD、コンパクトカーの人気車種などは車台番号溶接改ざんなどの被害が多数報告されております!要注意です!
↓ちょっとだけこじった状態です!下取り時は向かって右上部が少しだけ錆で浮いていただけでした。

↓マイナスドライバーを使用し外すと・・・・。見事に剥がれて参ります!

↓剥がしたボディ側。もともとの車台番号は雑に削られて、良く見ると「8」の文字が薄く見て取れます。

↓剥がした車台番号。

↓裏面は何と雑な仕上がり。ボンドで貼り付けてあります。

ボンドもそれほど古くは無いので、おそらく前々オーナー様がヤフーでご購入された平成15年近辺で改ざんされたのでは・・・・と思います。
シートベルトで製造年月日も確認できるのですが、両側共にタグが外されておりました。
これは完全に刑事事件です!
明日には、警察の方が来られる事でしょう。
書類や車台番号、当時の盗難記録などから、どこで改ざんされたかを捜査して下さることを心より願います。
O崎さん曰く修復暦はありませんでした。当時僕が厳しく査定しすぎたようです。
本当にボディと機関、内装は最高の車なんです!!!ガッカリです。
当店で販売委託した前々オーナーであるお客様は、ヤフーのオークションで購入。
ヤフーで購入したお客様のお車を下取りした経験は、86を合わせて過去3台あります。
1台目はホーミーワゴン・・・メーターが10万キロ以上巻き戻されていました。
2台目は、パオ・・・・修復暦無しで購入したにも関わらず、ボンネットを開けた瞬間一目瞭然の酷い修復暦で、その上でメーターは過去3回に渡り巻き戻されておりました。
そして今回のAE86はボディや内外装機関の状態は最高ですが、車台番号の改ざんが発覚しました。
当店のブログをご覧の皆様!!!
これが現実です!
まだまだこういう詐欺が横行しているのも現実です!
当店も車台番号の改ざんには気が付きませんでした。
以後このような事の無い様に細心の注意を払いたいと思います!!!
そして、前オーナー様には、しっかり責任を取らせて頂きます!!!
今後、この事件に付きましては逐一掲載してまいります!!!
是非ご覧下さい!!!
ここにある車台番号、コーションプレート、車検証、車体本体、履歴から出来る限り解明して行きたいと思います!!!
詐欺業者は無くなるべきです!